一切の顔出しがないミステリアスなバンド、amazarashi(あまざらし)。
メディア露出がないのにも関わらず、共感性の強いメッセージで多くの人を引き付けています。
そんなamazarashiには「痛い曲が多い」「暗い曲ばかり」などの曲に対する評価や、「病んでる」などの噂も聞かれます。
もともと明るい曲が少ないのでそのような話もありますが、実際にはどうなんでしょうか?
気になるので調べてみました!
確かにマイナーでメロウな曲が多いamazarashiだけど、それは悪いことではないよね?それが彼らの魅力だと思うけど・・・
Amazarashiは病んでる?
amazarashiの曲のテーマは“生と死”、“希望と絶望”など、真逆の表現を一挙にまとめたものが多いです。
その歌詞でファンの共感性を誘い、強いメッセージを訴えかけてくるのが「amazarashi」の特徴です。
顔出し・メディア露出がほとんどない謎の多いバンドですが、メジャーデビューから10年以上経っている息の長いバンドです。
バンド名の由来
amazarashiというバンド名は「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが“それでも”というところを歌いたい」から名付けられたということです。
これを聞くと、明るいイメージはあまり感じられませんね。
とはいえ、病んでいるというのは言い過ぎかと思います。
Amazarashiの痛い曲や暗い曲を紹介します!
amazarashiの曲の中で、痛い曲や暗い曲と言われる数曲をご紹介します。
季節は次々死んでいく
amazarashiの初のメジャーシングル曲です。
2015年1月より放送された『東京喰種トーキョーグール√A(ルートエー)』のエンディングテーマです。
初回生産限定盤、通常盤の他に期間生産限定盤としてアニメジャケ使用のCDも発売されました。
初回生産限定盤にはanthology1386 cinema show Premium Acoustic LIVE、niconico Live @ 2014.10.27のDVDが付属していて、amazarashiのミステリアスなライブも観ることができます。
この表題曲「季節は次々死んでいく」のミュージックビデオの内容は、歌詞の形に切り取った肉を眼鏡をかけた女性が貪り喰うというものです。
これはかなり衝撃的な内容で、話題を呼びました。
このamazarashiの歌詞を表現するため、映像内ではレーザーカッターで生の牛肉を歌詞の形で切り取るという世界初の手法を採用しました。
また、冒頭にはミュージックビデオのテーマを象徴する谷川俊太郎の詩が引用されました。
「イノチはイノチを食べて生きています」からはじまる有名な詩ですね。
僕が死のうと思ったのは
2016年リリースのミニアルバム『虚無病』収録曲です。
秋田ひろむが中島美嘉さんに提供した曲で、後にamazarashiでセルフカバーされています。
この衝撃的なタイトルは、中島美嘉さんが歌唱するバージョンがリリースされた2013年には賛否両論を呼びました。
「僕が死のうと思ったのは 心が空っぽになったから」
「満たされないと泣いているのは きっと満たされたいと願うから」
など、詩のような構成です。
死のうと思った原因は「ウミネコが桟橋で鳴いたから」「誕生日に杏の花が咲いたから」です。
生死の間で踏ん張って生きている人が、ふとした出来事をきっかけに糸が切れる瞬間。
そんな現実を綴った歌だとされています。
しかしこの曲は、ただ死を描くだけではなく、生きることがテーマです。
結果「僕」が生きたいと願うフレーズには感動を覚える人も多いようです。
ひろ
2014年のアルバム『夕日信仰ヒガシズム』の収録曲です。
「ひろ」とは、秋田ひろむの友人の名前ですが、既に彼は亡くなっています。
「ひろ、お前に話したい事が 山ほどあるんだ聞いてくれるか?」からはじまり、歌詞は「ひろ」に語りかけるような形です。
「ひろ」のことは秋田さんがツアーで語っていて「若くして死んだ彼は僕にとって青春の象徴」。
さらに「僕にとって青春とは安寧との闘争です。あの夜からずっと背後霊が見張ってます」と語っていました。
秋田さんの実体験によるパーソナルな曲ですが、多くの人に刺さるメッセージも持っています。
独白
シングル『リビングデッド』、アルバム『ボイコット』(2020年3月リリース)の収録曲です。
非常に抽象的な歌詞ですが、以下のように分析されています。
「胸にしみついたコンプレックスや忘れられないトラウマだとしても、その事象に感情を揺り動かされ、それ以降の人生が大きく変わってしまったのならば、悲しくともそれは、あなたを構成する重大な一要素」
「絶望であれ希望であれ、それを言い表すのを誰かに任せてはいけない」
「他人が言った言葉に同調し、頷くことに甘んじてはいけない」
「突き詰めるとそれは、人としての尊厳を放棄しているのと同じ」
秋田さんの想いを強く感じる歌詞で名曲とされています。
まとめ
ここまで、amazarashiの暗い曲や痛い曲とされている数曲を紹介しました。
確かにマイナーな曲は多いですが、強い想いに結び付いた希望も見える曲ではないでしょうか。
曲の捉え方はいろいろありますが、素晴らしい曲だということは間違いないです。
これからのamazarashiに注目です!
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