10代20代から絶大な人気を誇るYOASOBI・ヨルシカ・ずっと真夜中でいいのに。の3グループ。
どことなく雰囲気が似ているグループとして知られており、なかには「違いがわからない」「そもそも同じグループだと思ってた!」という人も。
今回は、YOASOBI・ヨルシカ・ずっと真夜中でいいのに。の違いや見分け方をご紹介します。
なぜ3つのグループが似ているのか、先にデビューしたのはどのグループなのかも徹底解説。
いままで違いがわからずモヤモヤしていた人、似ている理由を知りたい人、必見です!
YOASOBI・ヨルシカ・ずとまよの違いは?
YOASOBI・ヨルシカ・ずっと真夜中でいいのに。(通称ずとまよ)は、メンバー・楽曲・コンセプトに至るまで全て違うグループです。
まずは3つのグループの特徴について見ていきましょう。
YOASOBI
- メンバー Ayase(コンポーザー)/ikura(ボーカル)
- 代表曲 夜に駆ける/アイドル/三原色
YOASOBIは、Ayaseとikuraのふたりによる音楽ユニットです。
2023年には人気アニメ「推しの子」の主題歌「アイドル」が大ヒットを記録し、Youtubeでの公式MV再生数は5億回を突破しています。
現代のヒットメーカーとなったAyaseの作り出す楽曲と、高い歌唱力を持つikuraの親和性が魅力。
ユニット結成のきっかけとなったのは、小説を楽曲にするというプロジェクトです。
ProjectのスタッフがVOCALOIDプロデューサー(ボカロP)だったAyaseに声をかけ、Ayaseがカバーソングの動画投稿をしていたikuraを見つけプロジェクトに誘いました。
ふたりが個人で活躍することを昼の姿、ふたりで活動することを夜の姿と考えたことからユニット名「YOASOBI」の由来です。
すべての楽曲が小説をもとにして作られていることが大きな特徴となっており、楽曲やMVが醸す特有の雰囲気と、歌詞の文学性が高く評価されています。
楽曲は数多くのCMやドラマ、アニメ、映画で主題歌となっており、第38回 日本ゴールドディスク大賞「ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ダウンロード」や令和5年アニソン大賞など、さまざまな賞を受賞。
海外ツアーやアメリカ単独公演を成功させるなど、活躍の場を世界にも広げています。
ヨルシカ
- メンバー n-buna(コンポーザー)/suis(ボーカル)
- 代表曲 ただ君に晴れ/だから僕は音楽を辞めた/藍二乗
ヨルシカは、n-bunaとsuisによる音楽ユニットです。
映画「泣きたい私は猫をかぶる」の主題歌「花に亡霊」や、人気アニメ「葬送のフリーレン」のオープニングテーマとなった「晴る」で話題を呼びました。
n-bunaが生み出すストーリー性のある楽曲と、唯一無二の透明感と評されるsuisの歌声が作り出す独特の世界観が魅力です。
n-bunaが、自身のワンマンライブにゲスト出演したsuisを誘ったことがきっかけとなりユニットを結成。
「雲と幽霊」という楽曲の歌詞「このままずっと遠くに行けたらいいのにな 夜しかもう眠れずに」という一節がユニット名となりました。
作品よりも前に出ないようにしたいという気持ちから、素顔を一切明かさないユニットとして活動しています。
楽曲は爽やかながらもどこか影を感じさせるような曲調で、言葉遊びや難解な語彙が含まれていることが特徴。
また、曲によっては繋がりを感じさせる表現もあり、歌詞と映像からその意味やストーリーを考察するファンも多くいます。
タイアップも精力的に行っており、近年ではドラマ「言の葉」、アニメ「僕の心のヤバイやつ」「チ。—地球の運動について—」、映画「正体」など。
2024年には有明アリーナでのライブを成功させ、さらに大きな会場でのライブに期待が寄せられています。
ずとまよ(ずっと真夜中でいいのに。)
- メンバー ACAね(ボーカル・作詞作曲・ギター)
- 代表曲 秒針を噛む/あいつら全員同窓会/正しくなれない
ずっと真夜中でいいのに。は、ボーカルのACAねが中心となって活動している音楽グループです。
代表曲「秒針を噛む」はYoutubeでのMV再生回数が1.6億回を突破しており、多数のカバー動画が投稿されるなど爆発的なブームとなりました。
ACAねの高い歌唱力と、一度聴いただけで耳に残るメロディが、「中毒性のある楽曲」として若年層を中心に絶大な支持を得ています。
「何かに没頭しているといつの間にか夜中か朝になっている。ずっと真夜中(のまま)でいいのに」というACAねの気持ちがグループ名の由来です。
すべてのメディア露出は文字と音声のみであり、ライブでも照明で姿を見せないようにするなど徹底して姿を隠しています。
イージーリスニング(軽く聴ける/専門知識が無くても楽しめる音楽)に分類されるような曲調でありながら、歌詞は奥深く、聴くほど引き込まれる楽曲が特徴。
また、「特定の形を持たないバンド」を自称しており、ACAね以外のメンバーは流動的に入れ替わります。
「チェンソーマン」「ダンダダン」などの人気アニメや、恋愛リアリティ番組「今日、好きになりました。」などの主題歌に起用されたことで、10代20代からの人気を大きく伸ばしました。
顔出しをしていないミステリアスなグループである一方、海外公演やフェスへの参加など、多くのライブ・イベントに参加しています。
このように、YOASOBI・ヨルシカ・ずとまよの3グループとも違った特徴と魅力を持っています。
YOASOBI・ヨルシカ・ずとまよが似ている理由は?
まったく違う特徴を持つYOASOBI・ヨルシカ・ずとまよですが、なぜ「似ている」という声があるのでしょうか。
その理由としては、以下のようなことが考えられます。
「夜好性アーティスト」として括られることが多い
YOASOBI・ヨルシカ・ずとまよは、「夜好性(やこうせい)アーティスト」として紹介されることがあります。
YOASOBI(よあそび)→夜遊び
ヨルシカ→夜しか
ずとまよ→ずっと真夜中でいいのに。
と、全てのグループ名に「夜」が含まれていることから、「夜が名前に入ったグループが好きなファン」ということで、3つのグループのファンの総称が「夜好性」になったためです。
デビュー時期やルーツも似ているため、「夜好性アーティスト」としてまとめて番組やネット記事などで取り上げられた結果、3グループが似ているという印象を受けた人が増えたのではないでしょうか。
ただし、あくまでもまったく別のグループであることから、一部のファンからは「夜好性」という名称に抵抗を感じるという声も挙がっているようです。
ネットカルチャー発のアーティストである
先述したように、3つのグループはルーツが似ており、すべてネットカルチャー発のアーティストです。
ネットカルチャーというと馴染みが無い方も多いかもしれません。
紅白歌合戦にも出場経験のある「まふまふ」や、現代の歌姫とも称される「Ado」もネットカルチャー発のアーティトのひとりです。
YOASOBIは、コンポーザーのAyaseがもともとVOCALOIDプロデューサーとして活動しており、現在でも初音ミクなどのバーチャルシンガーを使用したオリジナル曲の投稿を行っています。
ヨルシカのコンポーザーn-bunaも、VOCALOIDプロデューサーとして「ウミユリ海底譚」「夜明けと蛍」といった数々のヒット作を投稿。
ずとまよも、動画サイトにMVを投稿したところから活動が始まっており、楽曲の編曲として著名なボカロプロデューサーを迎えていることで知られています。
このように、近年注目度が高まってきている「次世代アーティスト」の代表格として名前が挙げられることが多いことも、似ているというイメージがついた一因です。
ファン層が一部被っている
YOASOBI・ヨルシカ・ずとまよのファン層が一部被っていることも、「似てない」という声が挙がる理由の一つかもしれません。
どのグループも、ファン層の中心は10代20代です。
ネットの流行に敏感な若年層と、もともとネットカルチャーのなかで活動してきた3組。
どのグループもSNSや動画を駆使したプロモーションを行っており、若年層に幅広く受け入れられているのだと思います。
YOASOBI・ヨルシカ・ずとまよ、先にデビューしたのは?
YOASOBI・ヨルシカ・ずとまよのうち、先にデビューしたグループは「ずっと真夜中でいいのに。」です。
各グループのメジャーデビュー日は以下の通りとなります。
- YOASOBI 2019年11月16日(「夜に駆ける」MV投稿日)
- ヨルシカ 2019年
- ずとまよ 2018年11月14日
YOASOBIに関しては、「メジャーデビュー」という形をとっていないため、1曲目のMV投稿日とさせて頂きます。
ヨルシカは2019年にユニバーサルJよりメジャーデビューを果たしました。
ずとまよは、メジャーデビューにあわせてミニアルバム「正しい偽りからの起床」をリリースしています。
メジャーデビュー日順は、ずとまよ→ヨルシカ→YOASOBIとなるようです。
ただし、結成日となると若干順番が前後します。
- YOASOBI 2019年10月1日
- ヨルシカ 2017年4月
- ずとまよ 2018年6月4日
YOASOBIは小説を音楽化する企画、ヨルシカはライブ、ずとまよは動画投稿がきっかけで結成されたグループです。
結成日順にすると、ヨルシカ→ずとまよ→YOASOBIとなります。
Youtubeの登録者数などを見る限りでは、3グループのなかでYOASOBIの人気がやや高いように感じられますが、デビュー日も結成日も一番遅かったというのは少し意外ですよね。
まとめ
今回は、YOASOBI・ヨルシカ・ずとまよが似ている理由や3グループの違い、デビュー日をご紹介しました。
「夜好性アーティスト」として紹介されることも多く、3グループの区別がつかないという方も、各グループそれぞれの魅力や違いを少しわかっていただけたのではないでしょうか。
どのグループも同時期に人気を伸ばしてきた印象がありますが、実際には結成はヨルシカが一番早く、YOASOBIが結成・デビュー共にやや2グループより後だったようです。
どのグループも、ネットカルチャー発であり、若い世代から人気だという点ではよく似ていますが、曲調やコンセプトは全く違います。
文学的な魅力を持つYOASOBI、秀逸な言葉選びが癖になるヨルシカ、中毒性のあるずとまよ。
気になる方は、ぜひ今回ご紹介したグループごとの特色に着目しながら楽曲を聴いてみてください。
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