ILLIT(アイリット)とニュージーンズは、どちらも若者から絶大な支持を誇る韓国ガールズグループです。
日本でもTikTokで彼女たちの楽曲が多く使用されたり、紅白歌合戦への出場が決定したりと、人気を伸ばしています。
2022年にデビューしたニュージーンズと、2024年にデビューしたILLIT(アイリット)。
一見関わりがなさそうな2組ですが、実は「似ている」「パクリでは?」という声が挙がっているようです。
今回は、似ていると言われる2組をさまざまな観点から徹底比較し、なぜパクリと言われているのかを解説します!
ILLIT(アイリット)とニュージーンズはどこが似ている?
ILLIT(アイリット)とニュージーンズは、次のような部分が「似ている」と言われているようです。
メンバー構成
ILLIT(アイリット)とニュージーンズは、共に5人組のガールズグループです。
そのため、曲中のフォーメーションや写真の撮り方が似ることがあります。
しかし、奇数名のグループとなると、1人をセンターにおいて他のメンバーが横、もしくは後ろに並ぶのが一番バランスがいいですよね。
ポーズやフォーメーションが多少似てしまうのは仕方のないことかもしれません。
韓国の5人組ガールズグループには、ITZYやLE SSERAFIM、Red Velvetもおり、単純にバランスの良さを重視した結果のメンバー構成とも考えられます。
衣装
もともと雰囲気が似ていると言われることの多かった2組ですが、衣装についてもパクリ疑惑が出たことがあります。
韓国の旧正月に、2組が新しい写真をそれぞれ更新しました。
どちらもメンバーが韓服を身に着け、伝統的な家屋内で撮影された写真です。
旧正月に韓服を身に着けること自体は、韓国のガールズグループとしては特に珍しいことではありません。
日本のアイドルも元旦や成人式の際には和服での写真を投稿しますよね!
ただ、ILLIT(アイリット)とニュージーンズの場合、どちらも淡い色合いの韓服を身に着けており、写真の構図も似ているものが多かったため、波紋を呼んでしまいました。
全員が並んだ正面からの写真はともかく、柱からメンバーがのぞき込むような構図や、全体的な雰囲気は確かによく似ているように見えます。
曲調
ILLIT(アイリット)とニュージーンズは、ともに「イージーリスニング」に分類される曲調です。
イージーリスニングとは、一度聴いただけで耳に残るようなキャッチ―な楽曲のこと。
専門的な音楽知識が無い人が聴いても、直感的に良い曲だと感じる楽曲ともいわれています。
たしかに2組の楽曲は発表される度に大きな話題となっており、特にサビ部分はSNSや動画投稿サイトでも非常に人気です。
曲調だけでいえばたしかに同じイージーリスニングであり、似ていると言われるのも無理はありません。
しかしながら、韓国グループを中心にイージーリスニングは最近のトレンドでもあります。
若者からの支持を集めるための戦略とも考えられますね。
振り付け
ILLIT(アイリット)とニュージーンズは、楽曲の振り付けも似ていることで知られています。
特に話題となったのは、「直立し、上半身を大きく回す」「片手は高く上げ、もう片方の手で違う動きをする」といった部分のダンス。
写真として見ると同じような振り付けに見えます。
しかし、動画でパフォーマンスを比較すると全く異なる振り付けであると感じる人が多いのではないでしょうか。
実際、ポイントごとに見ると似ている部分はありつつも、全体的な動きはほとんど同じ部分がありません。
これだけ多くのグループがいる世界ですので、1カ所を切り抜いて「似ている!」というのは少し無理があるようにも思えますね。
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ILLIT(アイリット)とニュージーンズの違いを比較
先述したような部分で「似ている」と言われることが多いILLIT(アイリット)とニュージーンズ。
ここからは、2組の違いを比較していきましょう。
所属事務所
まず、ILLITはBELIFT LAB(ビリーフラボ)という事務所に所属しています。
BELIFT LABはHYBEとCJ ENMが共同設立した事務所です。
同事務所には7人組の人気ボーイズグループENHYPENも所属していることで知られています。
対するニュージーンズは、ADOR(アドア)所属です。
ADOR(アドア)はHYBEの参加レーベルであり、ニュージーンズはBTSやLE SSERAFIMの後輩にあたります。
楽曲や雰囲気が似ていると言われるのは、どちらもHYBEが運営に携わっているからだという見方もできますね。
ただ、ニュージーンズについては2024年11月に所属事務所とトラブルを起こしており、今後の契約状況について注目が集まっています。
メンバー構成
ILLIT(アイリット)とニュージーンズは、どちらも多国籍ガールズグループです。
ただし、メンバー構成は若干異なっています。
ILLIT(アイリット)は、韓国人3名(ユナ・ミンジュ・ウォンヒ)、日本人2名(イロハ・モカ)。
ニュージーンズは、韓国人3名(ミンジ・ヘリン・ヘイン)、オーストラリア系韓国人1名(ダニエル)、ベトナム人1名(ハニ)。
年齢層はほぼ同じで、どちらのグループも最年長20歳、最年少16歳です。(2024年12月時点)
グループ名とファンネームの由来
ILLIT(アイリット)は、「私は(何かを)する、行動する」「自主的」「積極性」を意味する「I Will」と、「特別な何か」を意味する「IT」を組み合わせたグループ名です。
何者にでもなれるという期待感や、潜在的な可能性が由来となっています。
ファンネームは「GLLIT」で、「ILLIT(アイリット)をキラキラさせることができる存在」=GLITTERが由来です。
対するニュージーンズのグループ名には、万人に愛され飽きられることがないジーンズのように、不変的な時代のアイコンになるという意味が込められています。
グループのアイコンが兎であることから、メンバーたちの最も親しい存在という意味でファンネームは「Bunnies(うさぎたち)」と名付けられました。
ILLIT(アイリット)とニュージーンズのコンセプトはパクリ?
ILLIT(アイリット)がデビューして以来、ニュージーンズとのコンセプトの被りがたびたび指摘されてきました。
どちらも、同じ人数であり、似たようなフォーメーションであることに加え、曲調が似ていたこともパクリ疑惑が生まれた一因です。
それまでガルクラ(ガールズクラッシュ)コンセプトが人気だった韓国アイドル界隈。
イージーリスニングで一気に話題をさらったニュージーンズに、ILLIT(アイリット)がコンセプトを寄せた可能性は0ではないかもしれません。
しかし、コンセプトを比較すると、ニュージーンズが「時代のアイコンとなるようなキャッチ―さ」「若者が真似したくなるようなおしゃれさ」であるのに対し、ILLIT(アイリット)は「夢かわいい」を前面に押し出したグループです。
「夢かわいい」とは、淡い色味、ふわふわとしたファンタジックな世界観のこと。
妖精のようなスタイリングは非常に印象的で、バルーンスカートの流行発信元ともなりました。
ニュージーンズも「夢かわいい」といえるようなスタイリングのときがあるものの、ILLIT(アイリット)のようにそれをメインに押し出しているわけではありません。
パクリと言われがちなコンセプトですが、ILLIT(アイリット)は独自の世界観を作っているように感じました。
まとめ
今回は、ILLIT(アイリット)とニュージーンズが似ている理由についてご紹介しました。
デビュー時期が近いこと、人数が同じであることなどが、似ていると感じる主な理由のようです。
フォーメーションや振り付けについては、「同じ」といえるほど似ているものは無いように感じました。
コンセプトも、ILLIT(アイリット)がニュージーンズをパクったと言われているようですが、確たる証拠はありません。
どちらも、若者からの支持を集めつつ、独自の路線を開拓しているグループだと言えるでしょう。
韓国ガールズグループの新世代グループとして、これからも活動を続けていってほしいですね!
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