人気ロックバンドMrs. GREEN APPLEの最新ミュージックビデオ「コロンブス」が、大きな物議を醸しています。
ファンや実際にMVを観た人からの反応は批判的なものが多く、その中でも特に史実との関連性に対する意見が多くありました。
こちらでは、炎上の原因となった問題点について詳しく掘り下げていきます。
ミセスのミュージックビデオ「コロンブス」の概要
曲の背景とリリース情報
「コロンブス」は、Mrs. GREEN APPLEの最新曲で、コカ・コーラCoke STUDIOキャンペーンソングとして起用されています。
リリースと同時に公開されたミュージックビデオは、ファンの間で大きな話題となりました。
MVのストーリーとコンセプト
ミュージックビデオは、歴史上の探検家クリストファー・コロンブスをモチーフにし、ミセスのメンバーたちがそれぞれ大森元基さんがコロンブス、若井滉斗さんがナポレオン、藤澤涼架さんがベートーヴェンという偉人になりきって登場しています。
MVは、バンドのメンバー自身が関与して制作されています。
そのストーリーは、「時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたら」という想像の物語であり、旅の途中で500万年以上の時を越えて出会う類人猿たちとのホーム・パーティーの様子が描かれています。
大胆な映像表現とキャッチーなメロディが合わさり、視覚と聴覚の両方で楽しめるMVとなっていて、ユーモアあふれるドタバタ劇は現在までのミセスの躍進も表れているようです。
ミセスのコロンブスMVを観た人の反応と炎上の経緯
SNSでの反応
ミュージックビデオ公開直後から、SNSのXやYouTubeのコメント欄には多くの意見が寄せられました。
中には、映像の美しさや楽曲の素晴らしさを称賛する声も見られましたが、一方でMVの内容に対して強い批判も巻き起こっています。
ファンの賛否とコメント
一部には、MVの内容ではなく映像や曲に対してMrs. GREEN APPLEの独自の表現を評価している方もいます。
しかし、MVの内容については批判的な意見が大半で、誤解を招く表現が含まれていると指摘されています。
- ミセスを陥れるためにやったとしか思えないほどのレベルのやばさ
- プレミア公開で見た時に「これ大丈夫?」となった
- 世界へ向けて発信するのは難しそう・・
- たくさんの人が関わるMVで誰も止めなかったのか・・
- 早く取り下げた方が良いと思う
- 想像よりも数倍ヤバかった
- 世界でマイナスの評価を受けると思う
- あまりにひどすぎる
- 作り直した方がよいのでは・・
- 国際問題になるのでは?
- 大好きなミセスだからこそ悲しい
- アーティスト生命も危ぶまれるレベル
人種差別的な表現にもとらえられてしまう内容は絶対にまずいですよね・・。
ミセスの新曲コロンブスMVの問題点とは?史実との関連が原因か
問題ある史実との重なりが問題
問題となっているのは、ミュージックビデオ内での歴史的事実と重ね合うような描写です。
制作者の意図は
「時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたらという想像の物語」
「道中で500万年以上もの時を越えて出くわした類人猿たちとのホーム・パーティー」
ですが、それとは異なった印象を与えてしまう点が問題です。
史実上コロンブスは西インド諸島を発見し、その島の先住民をスペイン人たちは迫害したり奴隷のように扱いました。
MV冒頭でメンバーが紛争したコロンブス、ベートーヴェン、ナポレオンは南の島でそこに暮らしている類似猿を発見します。
まずここが、まるで西インド諸島の先住民を類似猿のように描いている印象を与えてしまっています。
そしてMVの中頃では人力車に乗った貴族が類人猿にそれを引かせています。
ここはまるで奴隷のように扱われていた先住民を思わせてしまいます。
そしてMVではナポレオンが敬礼を教えているシーンもあり、アメリカ大陸での奴隷を兵士としても扱ったという史実を感じさせます。
このような、植民地主義、そして奴隷制の肯定を思わせるようなシーンが「コロンブス」のMVには出てくるのです。
そしてさらに・・ベートーヴェンやナポレオン、コロンブスがそれぞれ西洋の音楽や馬の乗り方、文字や天文学などを教えるシーンも。
これはヨーロッパ中心主義の肯定ともとらえられるような部分です。
観た人が感じた不快感
特に、コロンブスの行動について問題と感じた視聴者は多く、不快感を示すコメントが相次いでいます。
- どんな気持ちでMV作ったのだろう・・
- 撮影の段階でおかしいとかまずいって声はなかったの?
- 悪意はないのだろうけれど悪いイメージを連想させてしまう
- 曲が良いのに残念・・
- 悪気はない無知なのだろうな・・
- ファンとして冷や汗が止まらない
歴史的事実の問題点を軽視するような演出が、炎上の主な原因となっていると考えられます。
Mrs. GREEN APPLEの声明と今後の対応は?
バンド側の公式見解
2024.6.13公式によるコメントなどは出ていません。
炎上を受けて、Mrs. GREEN APPLEは公式サイトおよびSNSなど何らかの形で今後声明を発表するはずです。
ミュージックビデオの真の意図を説明し、問題となる部分について真摯に受け止める行動が示されるのではないでしょうか。
その後公式サイトが更新されコメントが発表されました。
「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」
と謝罪。
同時に「コロンブス」のMVも公開を停止しています。
さらに公開前の確認が不十分だったと説明。
対応策と修正の可能性
問題となった部分の修正や、必要に応じてミュージックビデオの再編集を行う可能性はあります。
ただMVは「始めから終わりまで問題シーンばかり」という声も多いので、全てを作り直す可能性が高いと考えられます。
またミセスの今後の活動にも影響が出てくるかもしれません。
ミセスのコロンブスMVの炎上の背景と社会的文脈
歴史認識とエンタメとの関係
近年、エンターテインメント作品が歴史的事実をどのように扱うかが問題となるケースも増えてきています。
特に、歴史的な人物や出来事を扱う場合、その描写が現代の価値観でどのように解釈されるのかが問われます。
コロンブスのMVも制作者に差別や奴隷についてを表す意図はなくても、映像を観た人が誤解を受ける内容になってしまっていることが問題となっているのではないでしょうか。
人権を守ることが重要視されている現代で、コロンブスなどの”侵略者”をマイナスにとらえる考え方が世界的に増えています。
その流れにそぐわないMVの内容だったと思われます。
また制作段階で周りの関係者がそれを問題を考えず、ストップしなかったことも大きな問題と考えらます。
類似の例と比較
他のアーティストや作品でも、歴史的事実に重なる表現が問題視された例があります。
例えばBTSの原爆を思わせるMVやTシャツなどが炎上したこともありました。
これらの事例と今回のコロンブスMVの炎上はまた別のところに原因があるかもしれませんが、表現する際には問題のある表現というのはそのような意味で発表したわけではなくても誤解される元となるものということではないでしょうか。
まとめ
Mrs. GREEN APPLEの「コロンブス」のミュージックビデオが引き起こした炎上騒動は、単なるエンターテインメント作品にとどまらず、史実との関連性やその解釈についての社会的な議論を呼び起こしているということではないでしょうか。
バンド側の対応と今後の動向について注目される中で、この問題がどのように収束するのかも注目されます。
歴史に基づく創作物の取り扱い方について、エンターテインメント業界全体が考え直すきっかけとなるかもしれません。
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