ボカロPとして有名なOrangestar(オレンジスター)。
ニコニコ動画やYouTubeなどにVOCALOIDをボーカルに使った楽曲を投稿していて若者を中心に人気のクリエイターです。
しかし、このOrangestarは一時期引退していて、その理由が少し特殊なものだと話題になりました。
現在は復帰しているようですが、その活動の様子などについて調べてみました。
知ってる!Orangestarの活動休止の理由は確かに衝撃的だったね!
Orangestar(オレンジスター)が引退した理由!
Orangestar(オレンジスター)は2013年、ニコニコ動画に「ノラボク」を投稿したのがデビューとされています。
これ以降、VOCALOIDをボーカルに使った楽曲を次々に投稿していき、若年層を中心に人気を集めていきました。
その後のリリース活動
いままで投稿してきた曲の集大成として、2015年4月には新曲を含めたファーストアルバム「未完成エイトビーツ」を発売し、オリコン週間ランキングで45位にランニングしています。
その後は、2016年11月に6曲入りのミニアルバム「未収録OSC」を発売。
2017年1月にはセカンドアルバム「SEASIDE SOLILOQUIES」を発売。
そんな快調な音楽活動の中、Orangestarは2017年8月31日に新曲「快晴」を投稿。
そして、音楽活動の休止も発表しました。
完全な引退ではなく一時的な音楽活動の休止ということですが、この突然の発表は関係各所に衝撃を与えました。
一時引退の理由は?
オレンジスターの音楽活動停止の理由は以下です。
「2017年から末日聖徒イエス・キリスト教会の信徒として、アメリカ・カリフォルニアで宣教師として約2年間奉仕活動を行う」ということでした。
多くの日本人にとってはなかなか理解しにくい理由なのですが、これがどういうことなのか調べてみました。
活動休止中にしていた宣教師としての奉仕活動とは?
まず「末日聖徒イエス・キリスト教会(まつじつせいと イエス・キリストきょうかい)は、イエス・キリストの元の教会の復元を主張する非三位一体派のキリスト教会ということです。
おおまかにいえば、キリスト教の系譜を受け継いでいるもののいわゆるキリスト教の主流ではなく、異端という見方をする人もいるようです。
以前は別名として「モルモン教」とも呼ばれていましたが、現在はあまりその呼び方は推奨されていません。
本部はアメリカのユタ州で、会員は1,700万人以上で、6万2千人あまりのボランティアの宣教師がいるようです。
日本を含めアジアの信者数はそれほど多くはないですが、礼拝施設は国内に300カ所以上あり、儀式を執り行う「神殿」と呼ばれる場所も国内には3カ所あるそうです。
この「末日聖徒イエス・キリスト教会」を信仰していたオレンジスターは、一時音楽活動を休止してアメリカに渡り、この宗教を布教する活動を行ったということです。
日本ではあまりなじみがないこのような活動ですが、「末日聖徒イエス・キリスト教会」の信徒にとってはその教えを広めるというのは素晴らしいことですね。
ボランティアとしての活動なので基本的に無給なのですが、布教をするためにアルバイトなどでお金を貯める人も多いということです。
オレンジスターは2017年に渡米し、2019年に帰国するまで布教活動を行っていました。
Orangestar(オレンジスター)が活動休止から復帰した現在の状況は?
2019年に日本に戻ってきたオレンジスターは、音楽活動を再開します。
復帰後の活動
2020年4月に「Sunflower」を投稿、5月に新曲「Henceforth」を公開して本格復帰を果たしました。
ファンも待ち望んだオレンジスターの楽曲にSNSなどで歓喜のコメントを投稿していました。
私生活では、「Sunflower」で作詞や歌唱を担当した夏背さんと結婚しています。
2021年7月には、大塚製薬の公式YouTubeで公開されたカロリーメイトのWEBムービーに「Surges (feat.夏背 & ルワン)」が起用されました。
ボカロPの楽曲が大手企業のタイアップCMに起用されるのはまだ珍しく、話題になりました。
現在の活動いろいろ
この勢いのまま、2022年8月にはワンマンライブを開催。
5年ぶり2回目となるこのライブは、先行受付で予想をはるかに超える申し込みが殺到したことから、会場を豊洲PITから東京ガーデンシアターに変更し、その人気を証明した形となりました。
2023年8月には、3rdアルバムをポニーキャニオンからリリースしました。
このアルバム『And So Henceforth,』には、シングル曲として配信されていた『Henceforth』『快晴』『ノクティルーカ』などを収録しました。
その年の12月には、東京国際フォーラムで行われたオーケストラ&バンドライブ「Trio Colors Odyssey」に出演します。
このイベントは、ボカロPとして活躍するOrangestar・かいりきベア・みきとPの3名をフィーチャーしたもので、舞台はオーケストラとバンドで構成し、ボカロP自身も奏者・歌唱者として参加しました。
さらには各ボカロPが”この人こそ!”と選出した歌い手とのコラボを行ったもので、イベント総合プロデューサーは、ピアニストとしても活躍する事務員Gでした。
Orangestarの曲の歌い手として、Surgesなどで歌唱を務めた夏背と遼遼が登場しています。
2024年の活動も続いています。
2024年2月16日、Project VOLTAGEによるポケモンと初音ミクのコラボ企画「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs(通称ポケミク)」に『Encounter』という曲を提供しました。
これは、約2年ぶりのMV付きの新曲となりました。
サムネイルは「ルギア」とトレーナーの姿が描かれた壮大なイラストで、タイトルの「Encounter(出会い)」とリンクする雄大な雰囲気が特徴的です。
楽曲は、ルギアと出会った主人公と相棒ポケモンについて描かれた歌詞で、Orangestarさんらしい力強くも透き通った歌声が特徴的な曲です。
公式サイトではOrangestarさんのコメントも掲載されています。
「子供の頃から大好きだったルギア、ポケモンをテーマに曲を制作することが出来てとても嬉しい」
「歌詞はルギアと出会う主人公とその相棒ポケモンについて」
「耳を澄ませると微かにうみなりのスズの音が聞こえる」
などのコメントを残しています。
作曲をOrangestar、作詞をOrangestarとProject VOLTAGE、イラストをM.B、ギターを遼遼が担当しました。
受賞
さらに2024年4月17日、Orangestarは『Surges』でNexTone Award 2024・YouTube賞を受賞しました。
これは音楽著作権管理事業者「NexTone」が行っている賞です。
著作権使用料分配額1位はGold Medal(この年はAdo「新時代」)となるなど、どの音楽がどれだけ聞かれたかがわかる賞です。
ネット世代のアーティストも多く表彰され、大きな実績・話題を創出した作品やアーティストの中から選出される特別賞には星街すいせいさんが選ばれました。
Orangestarは、今回から新設された2部門のうち、YouTubeでの年間再生回数が最も多かった作品やアーティストを顕彰するYouTube賞に選出されました。
なお、NexToneの事業において海外で最も実績が認められた作品やアーティストを顕彰する国際賞にはアトラスサウンドチームが選出されました。
まとめ
ここまで、オレンジスターの活動休止の理由とその後について調べてみました。
オレンジスターは自らが信仰する宗教の宣教師として布教を行うため、およそ2年間音楽活動を休止しました。
日本人にはあまりなじみがない理由ですが、オレンジスターの念願だったようです。
その後は音楽活動を再開しています。
2023年8月には3枚目のアルバムを発売し、同年12月には東京国際フォーラムで開催されたオーケストラ&バンドライブに参加。
2024年2月には、本人も大好きなポケモンとのコラボ企画として『Encounter』を提供しました。
2024年4月には音楽著作権管理事業者「NexTone」が行っている「NexTone Award 2024」で、YouTube賞を受賞しています。
YouTubeでの年間再生回数が最も多かった作品やアーティスト、ということが証明されました。
活動休止前を超える、盛りだくさんの活動を続けているオレンジスター。
今後の更なる活躍に大注目ですね!
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