「うっせえわ」で日本に衝撃を与えたアーティスト、Ado(アド)。
素顔を公表しないミステリアスな魅力と、卓越した歌唱力で日本の音楽シーンを席巻しています。
ところで、そんなAdoの名前はどのようにして決められたのでしょうか?
気になるので調べてみました!
TBSテレビのドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」の主題歌である「向日葵」や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハロウィンイベント「ハロウィーン・ホラー・ナイト」とのコラボ楽曲「唱」はかなり話題です。
さらに10月に配信された「クラクラ」はあの超人気TVアニメ「SPY×FAMILY」第2期のオープニング主題歌です。
このように様々な番組などのタイアップが目白押しで、いまやAdoの歌を聞かない日はないと言われています。
adoの歌手名の由来はいろいろ噂もあったけど、結局どれが本当なのかな?
Adoの名前の由来とその本当の意味!いろいろな噂があったが間違いだった!
Adoの名前の由来は、実は狂言の「柿山伏」に由来しています。
今まで様々なうわさを呼んできました。
もともと素顔を隠しているミステリアスなキャラクターだということもあり、憶測が憶測を呼んだということもありそうです。
例えば、
・「ONEPIECE」作者の尾田栄一郎先生の子供だから、ODA→ADOになった
・本名が小田さんなので、同じくODA→ADOになった
・広告(ADVERTISE)からアド→ADOになった
などなどいろいろありますが、どれも間違いです。
そしてアーティスト名の由来が狂言であることについては、Adoさん本人がツイッター(現在はX)でつぶやいていました!
その概要は、Adoさんが小学校の時の国語の授業にさかのぼります。
国語では「柿山伏」という狂言について知る授業でした。
教科書を読んでいたら、シテ と アド という2つの単語が目にとまり、そこでアドを取った、ということでした。
授業の内容を理解して取ったわけではなく、ただ音の響きが良くて採用したそうです。
この内容を少し掘り下げてみます。
Adoの名前の由来は狂言の用語!何語?意味は?
「シテ」と「アド」は狂言の世界では有名な用語の1つです。
何語?
もちろん日本語ですね。
何かの狂言の演目を演じる場合、主人公をシテ、それ以外をアドと呼びます。
特に「主人公以外=アド」という意味から取ったわけではなく、音の響きとして「シテ」より「アド」のほうが良いというのが名づけた時のAdoさんの考え方ですね。
柿山伏の中でアドを意味するもの
また、「柿山伏」は狂言の中でもシンプルな作品で、子供向けともいわれています。
山伏が修行の帰りの道中で腹をすかせ、柿の木に登って勝手に柿を取って食べてしまったことから始まる物語です。
間違って食べてしまった渋柿を投げ捨てたところ、偶然柿の木の持ち主に柿が当たってしまい、柿を食べていたことに気づかれます。
柿の木に登っているのは猿?烏?鳶?などと言われ、鳴き真似をしていたのですが、最終的には鳶のマネをして木の上から飛んでしまい、山伏は大怪我をします。
その後の山伏と柿の木の持ち主のやりとりも滑稽で、風刺が効いた作品です。
この話では「シテ」が山伏で、「アド」が柿の木の持ち主ということになります。
名前の由来に対しての狂言関係者のコメント!
Adoさんのアーティスト名が狂言から取られたとは驚きですね。
このツイート後、能楽関係者は
「大好きなAdoさんの名前の由来が狂言だったとは本当に嬉しい事」
というニュアンスのコメントをしています。
確かにAdoさんの影響で狂言に興味を持つ人もいそうですね!
名前を考えたタイミングがすごい!
小学生の時の国語の授業でアーティスト名を考えていたということは、すでにAdoさんは歌手になるという目標を持っていたんですね!
そして、それを実現させているのは本当にすばらしいです。
Adoさんは小学1年生のころから、お父さんのパソコンでVOCALOIDの楽曲を聴き始めていたそうです。
小学校高学年になって、ニコ動やニンテンドー3DSソフト「うごくメモ帳」をきっかけにして「顔出しなしで活動する」という歌い手に興味を持つようになったそうです。
狂言の授業を受けていたときには、すでに現在のアーティストスタイルを憧れとして持っていて、アーティスト名も考えていたというのは驚きですね!
まとめ
ここまで、Adoさんのアーティスト名の由来などについて調べてみました。
まず、Adoさんは小学生時代の国語の授業がきっかけでアーティスト名を決めたそうです。
狂言の用語である「シテ」(主人公)と「アド」(その他の人物)を授業で習ったことをきっかけにして、より言葉の響きがよい「アド」を選び、Adoとなったようです。
日本の伝統である狂言の用語をアーティスト名に使うとはおしゃれなチョイスですね。
また、小学生の時にすでにアーティスト名を決めていたというのにもかなり驚きました。
子供の頃から歌い手の活動に興味を持っていたというAdoさんの思いが伝わるエピソードですね。
2023年の紅白歌合戦にも出場が決定し、今やノリに乗っているAdoさん。
今後の更なる活躍に大注目ですね!
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