エレクトロのキャッチーな音楽が魅力のサカナクション。
一度耳にすると忘れられない中毒性がある先鋭的な曲が魅力ですが、
その歌詞は不可解で意味不明と言われてしまうことも。
文学的とも言える人気の歌詞を紹介するとともに、独創的な天才ボーカル山口一郎の名言もご紹介します。
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サカナクションの曲は意味不明なの?
サカナクションの曲は意味不明?
サカナクションの楽曲はボーカルでフロントマンの山口一郎が作詞作曲を手掛けています。
歌詞を書くときには、イラストレーターで文字を打ち込みながら、いくつもの歌詞をつくり、
そこから言葉やセンテンスをパズルのように入れ替えて、1曲の歌詞を完成させるそう。
関連性のないような言葉を組み合わせることで、思いもよらない意味のある歌詞が生まれるのです。
歌詞が意味不明と言われる理由
サカナクションの歌詞は文学的といわれます。
文学に触れているような言葉や言い回しがたくさん使われているため、歌詞の意味を深く理解しようとしないと意味がなかなか伝わらないのかもしれません。
![サカナクションの曲は意味不明?文学的歌詞が人気の理由と名言も紹介!](https://natchy.jp/wp-content/uploads/2023/12/28003644_s.jpg)
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サカナクションの歌詞が人気の理由
サカナクションの代表曲のなかから、3曲をクローズアップして文学的といわれる歌詞やこだわりを紹介します。
「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」
曲名と同じフレーズが曲の中で繰り返し使われていることから
つい口ずさんでしまう歌詞ですが、
どうしてこんなに君を思い出してしまうんだろう。という疑念から
バッハの旋律を夜に聴いたせいです。と分かり得たことがかかれています。
「バッハの旋律」は二人で聴いていた音楽だったのですね。
ミュージックビデオでも、蓄音機とバッハの肖像画がでてきます。
この「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」の一文は
サカナクションを代表する一節といえると思います。
「アルクアラウンド」
僕は歩く ひとり見上げた月は悲しみです
僕は歩く ひとり淋しい人になりにけり
僕は歩く ひとり冷えた手の平を見たのです
僕は歩く 新しい夜を待っていた
アルクアラウンドの歌詞には、故郷を離れて東京で音楽を始めることが歌詞に表現されています。
自分がまだ探し求めながら、迷いながら歩き続けることが
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山口一郎にしか出来ない言葉選びで綴られているなと感じました。
この曲のミュージックビデオも傑作と言われており、文化庁メディア芸術祭 優秀賞 を受賞しています。
繰り返し出てくる「僕は歩く」の言葉の通り、
ボーカルの山口一郎が歩いていく姿を追っていくという映像作品です。
崩れた歌詞の文字の中を歩いていく様からも、歌詞に思い入れがあることが分かります。
![サカナクションの曲は意味不明?文学的歌詞が人気の理由と名言も紹介!](https://natchy.jp/wp-content/uploads/2023/12/28360118_s.jpg)
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「セントレイ」
「セントレイ」というタイトルは数字の「千」と「0」つまり「センとレイ」という言葉遊びになっています。
1000と0と線と点の裏 重なる世界 僕と君が繋がる世界
このままここに居て 何も変わらず 何も言わず さよなら世界
このように歌詞には書かれています。
歌詞は抽象的な部分も多く解釈が分かれることも多いですが、
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0から1000までひとつひとつ積み重ねてやっと見えてくることを表現しているように感じました。
一見、意味不明とも思われてしまいそうですが、歌詞と山口さんの思想を読み解いていく奥深さがある曲です。
![サカナクションの曲は意味不明?文学的歌詞が人気の理由と名言も紹介!](https://natchy.jp/wp-content/uploads/2023/12/4369383_s.jpg)
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サカナクションが残す名言とは
「いい加減なロックを今、時代は求めてない」
震災の起きた2011年の10月アルバム『DocumentaLy』をリリースの際、
雑誌ロッキングオンのインタビューで山口一郎が答えた言葉です。
「いい加減な奴がいい加減なことを歌う面白さもロックにはあるけど、今、それを時代は求めてないと思う」
「音楽をバカにすることだったり、音楽を利用するだけの人に対しての敵意は尋常じゃなくあって。そこだけは真面目でいたいって常に思ってるんですよ。“エンドレス”って曲はまさにそう」
山口一郎の根幹の真面目さが感じられる名言ですね。
“変わらないまま変わる”
TOKYOFMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」そのなかで
サカナクションが担当し、2012年4月より11年半続いていた
「サカナLOCKS!」の最終回で10代の若いリスナーに向けて話されていました。
変わらない部分は自分の中に必ずあるから、変化を恐れずに、成長していって欲しい。
そんな願いを自分の人生観とともに話されています。
自由に我を忘れて踊っている人ほど美しい
「音楽を楽しむのに年齢なんて関係ないし、自由に我を忘れて踊っている人ほど美しいと思う。
音楽はいつも音楽に関わる音楽以外の事から作られる。
音楽というものは繰り返していって、古きよきものが新しい音楽を作り、新しい音楽が古きよきものになっていく。」
踊っている人という表現が、山口一郎らしさを表していますね。
![サカナクションの曲は意味不明?文学的歌詞が人気の理由と名言も紹介!](https://natchy.jp/wp-content/uploads/2023/12/27073798_s.jpg)
![サカナクションの曲は意味不明?文学的歌詞が人気の理由と名言も紹介!](https://natchy.jp/wp-content/uploads/2023/12/27073798_s.jpg)
まとめ
歌詞や名言を見ていくと、変化を恐れずに躍進し続ける山口一郎の思考が垣間見れました。
サカナクションの楽曲は、CM曲に起用されることも多く、
その印象的なサウンドは耳をしたことも多いはず。
これからはその音だけでなく、歌詞にも注目して
サカナクションの世界観に浸ってみたいと思います!
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